お部屋探しの多様性について
○多様性の時代
最近「多様性」ということが頻繁に言われ、聞かれるようになってきました。個人の持っているライフスタイルや人生に対する価値観の違いなど、多くの人が一つの社会でともに豊かに、快適に暮らすためにはいかに「どれだけ多様性に対して寛容になれるか」がポイントになってくるでしょう。
○ライフスタイルの多様化
ライフスタイルの多様性に焦点を当ててみるとコンビニエンスストアとITの発達がもたらした影響はとても大きいものがあります。コンビニエンスストアは、その名の通り便利なお店で、何が便利かというと24時間開店しているということです。これって大きなイノベーションでかつて小売店が深夜も開店しているということはなく、夜は店が閉まるものというのが常識だったわけで、それを変えていったのがコンビニエンスストアです。これにより深夜に仕事が終わる人や深夜に仕事をして明け方終業する方、特定の仕事の期間は外部へ出歩くことが困難な方(競艇や競輪の選手はそうらしいです)の買い物がすごく便利になりました。それまでは、そういった方たちってどうやって買い物していたのでしょうか?おそらく、休みの日に買いだめして冷蔵庫で保存するか、家族の方が買い物を担っていたことでしょう。
○ライフスタイルの変化とITサービス
IT技術が普及し、一般の人でも高速インターネット通信が(日本は他の諸外国に比べてまだ高いという指摘はあるものの)お手頃価格で利用できるようになり、スマートフォンも普及したことにより、これまた買い物のスタイルを変えていきました。いまやAmazon.comをはじめとするネットショッピングサイトであらゆるものが買えますし、iTUNESで音楽などソフトコンテンツも買うことができます。これは例えば、先述のような日中に店舗へ出かけることが難しい仕事に就いている方が、コンビニエンスストアで売っていない本や雑貨を購入するとか、あるいは家から目的の店舗までは遠くてそこまで買い物に行くのが困難な状況にある方の一助になっています。店舗に行かなくても通勤時間や休憩時間のちょっとした隙間時間で欲しいものを探して、購入手続きをスマートフォンでしておけば数日、都心だと数時間で自宅に届くってすごく便利で素晴らしいことです。いまや定期的に、皮むきやカットなど事前準備された料理の材料や調味料が宅配されて、それを鍋やフライパンで煮たり炒めたり料理するだけで、夕飯が出来上がる宅配サービスもありますし、有機野菜が定期的に届くサービスもあり、買い物についてはかなりいきつくとこまでいった感はありますね。
○お部屋探しの多様性についてはどうなっているのか?
で、引っ越しする時のお部屋探しについてはどうでしょうか?
今、引っ越しをしようとしてまずやることってなんでしょうか?おそらく下記の2つのいずれかという方が多いのではないでしょうか。
1.ネットでお部屋探しができるポータルサイトか、賃貸不動産の仲介会社のウェブサイトを見て、お部屋の条件を入力して検索し、気に入ったお部屋がないか探す。
2.賃貸部件の仲介をしている不動産会社へ行き、探しているお部屋の希望条件を伝えて紹介してもらう。
上記2.はもちろんのこと、1.であっても当初のお問い合わせはメールや電話でやり取りするとしても、どこかのタイミングでは、不動産会社へ行ってお部屋の詳細を聞き、見積もりを作ってもらうということが必要になってきます。とすると、不動産会社のお店が開いている時間に訪ねることになります。多くの仲介会社は、土日はやっていますが、開店時間は日中のみというとのことがほとんどなので、夜間に勤務している方達はその時間帯にお店へ出向くことは難しいでしょう。そんな中で、仕事の休憩時間や、夜帰宅してから自宅でメールやLINEで大家さんと直接コミュニケーションをとって、お部屋探しをしていくというサービスがあると非常に便利ですね。アマゾンでいろんなものがスマホから購入できるのと同じで、お部屋探しも限りなくスマホのみでできるようになると便利で、日中に店舗まで行くことが難しい人にとっては便利なサービスです。ネット上には掲載されていない情報や、こだわりたい部分の詳細を問い合わせることもできますし、一般的に賃貸では部屋数が少ないとされているDIYやペット(特に猫)などに関する相談もできる上に、家賃支払い方法や引っ越し時期の交渉もできます。「掲載されている条件とちょっと違うんだけど、大目にみてほしい」みたいなこともまずは聞いてみないと始まりません。これらをオーナーと直接コミュニケーションをとることで「ネットでできることはネットで」行い、快適に過ごすことができるお気に入りの自宅を見つけられるようになるといいですね。そんな多様なお部屋探しがこれから一般的になるよう、お部屋探しをする方の選択肢の一つとなるよう、いろんなお部屋、お店の紹介に取り組んでまいります。